2023/01/30 16:21

みなさん、お正月に凧あげはしましたか?

風に乗せないとなかなか空に上がらないので意外と難しいですよね。

 

凧あげの始まりは中国にて、戦の時に遠方にいる味方への連絡手段として使われていました。

平安時代になると貴族の遊びとして日本に伝わり、江戸時代に入ると身分の差に関係なく流行し、庶民の間でも大人気となりました。江戸時代にはイカの形や装飾をした華やかなものなど様々な凧が登場しました。

 凧あげがあまりにも人気を博したために、そのうち家や田畑を荒らしたり大名行列に墜落したりするなど事故や事件などが多発し、幕府も禁止令を出さざるを得なくなりました。

庶民からの反感を忌避した幕府は、武士が家に居て参勤交代の行列も無い正月なら影響も無いとしてお正月の期間だけ凧あげを認可したそうです。

 

そもそも、凧あげは凧の形がイカに似ていることから「イカ」や「イカのぼり」と呼ばれていました。

 幕府の「イカのぼり禁止令」で凧あげができなくなるのを恐れて庶民が考えたのが、「イカのぼりではなくタコあげだ」「イカではなくタコだ」という言い訳でした。

子どもの屁理屈のような言い分が通ったのは、もしかすると幕府も本当は禁止令なんて出したくなかったのかもしれません。